日本で過小評価されるビタミンB群の重要性について
三浦はビタミンB群をみんな摂取するべきと考えています(割とマジで)
僕が感じているのは、日本国内でのビタミンB群に対する評価が著しく低いという現状です。
ビタミンB群は人間の体にとって、エネルギーを生み出す力を支える最重要な栄養素の一つです。それにもかかわらず、日本ではこのビタミンB群の重要性があまり認識されていないように感じます。
これは栄養に対する正しい理解や情報発信の不足が原因ではないかと思います。
ビタミンB群とは?
ビタミンB群は、エネルギー代謝をはじめとする多くの生理機能に深く関与する水溶性ビタミンです。以下にその主な役割を簡単にまとめます。
- ビタミンB1(チアミン): 糖質の代謝をサポートし、エネルギーを生成する【1】。
- ビタミンB2(リボフラビン): 脂質とタンパク質の代謝を助け、細胞を酸化ストレスから守る【1】。
- ビタミンB3(ナイアシン): 酸化還元反応に関与し、エネルギー産生や皮膚の健康を保つ【2】。
- ビタミンB5(パントテン酸): アセチルCoAを生成し、脂質と糖質の代謝を促進【2】。
- ビタミンB6(ピリドキシン): タンパク質代謝と神経伝達物質の生成に必要【1】。
- ビタミンB7(ビオチン): 糖新生や脂肪酸合成を支える【1】。
- ビタミンB9(葉酸): DNA合成と細胞分裂を助ける【2】。
- ビタミンB12(コバラミン): 神経系の健康と赤血球の生成を支援【1】【2】。
これらの機能を考えれば、ビタミンB群がどれだけ重要かは明白です。しかし、日本ではなぜこれほどまでに過小評価されているのか?
日本におけるビタミンB群の過小評価
ビタミンB群はエネルギー代謝を支える最重要栄養素であり、現代のストレス社会では特に不足しがちな栄養素です【1】。
それにもかかわらず、日本ではビタミンB群の必要性が十分に認識されておらず、積極的に摂取するという文化が根付いていません【2】。
-
サプリメント市場での軽視
日本の多くのサプリメントメーカーでは、ビタミンB群単体のサプリメントがあまり製造されていません【2】。特に歯科医療分野では重要視されているケースがありますが、一般市場では見かけることが少ないです。これに比べて海外のサプリメントメーカーは、ビタミンB群を多くのラインナップに取り入れており、日常的に摂取を推奨しています【3】。 -
ドーズレスポンスの理解不足
栄養素には「ドーズレスポンス(量反応)」という考え方があります。これは、効果を得るためには一定量の摂取が必要であるという考え方です【2】。しかし、日本では「必要量」が過小評価される傾向があり、サプリメントのビタミンB群含有量が少ない商品も少なくありません【3】。これでは効果が十分に得られない可能性があります。 -
水溶性ビタミンの特性の無視
ビタミンB群は水溶性であるため、体内で余分な量はすぐに排出されてしまいます。そのため、定期的かつ十分な量を摂取し続けることが必要です【1】。しかし、この特性が正しく認識されていないため、多くの人が慢性的に不足していると考えられます【2】。 -
情報発信の不足
日本では、ビタミンCやビタミンDの重要性については広く認知されていますが、ビタミンB群について積極的に取り上げられることは少ないです【3】。例えば、エネルギー不足や疲労感の原因として、ビタミンB群不足が挙げられるケースは多いですが、これが一般的に知られているとは言えません【3】。
積極的な摂取の必要性
ビタミンB群を十分に摂取することで、以下のような健康効果が期待できます【1】【2】。
- エネルギー不足の解消: 疲労感や倦怠感を軽減し、日常生活のパフォーマンスを向上させる。
- 代謝の活性化: 糖質、脂質、タンパク質を効率よくエネルギーに変換。
- ストレス対策: 神経系の機能をサポートし、ストレス耐性を高める。
- 肌や髪の健康維持: 皮膚や毛髪の健康を保つ。
まとめ
ビタミンB群は、エネルギーを生み出すための根幹を支える栄養素です【1】。しかし日本では、ビタミンB群が過小評価されているため、多くの人がその恩恵を十分に受けられていません【3】。
体を動かすエンジンであるATPを生み出すには、ビタミンB群が必要不可欠です。これをきっかけに、みなさんがビタミンB群の摂取を見直してくれることを願っています。
だからこそ、僕は「ビタミンB群と鉄分など」がたくさん入っているドライブジュースを作っています>>詳しくはこちら
ビタミンB群への愛はこちらのラジオで語っています。
それでは本日は以上です!
引用文献
- Gropper, S. S., Smith, J. L., & Carr, T. P. (2018). Advanced Nutrition and Human Metabolism. Cengage Learning.
- Institute of Medicine (US) Standing Committee on the Scientific Evaluation of Dietary Reference Intakes. (1998). Dietary Reference Intakes for Thiamin, Riboflavin, Niacin, Vitamin B6, Folate, Vitamin B12, Pantothenic Acid, Biotin, and Choline. National Academies Press.
- Zempleni, J., Suttie, J. W., Gregory, J. F., & Stover, P. J. (2013). Handbook of Vitamins: Fourth Edition. CRC Press.