
糖質制限 vs カロリー制限のダイエットメカニズム解説
どっちが痩せる?
ダイエット法には大きく分けて「カロリー制限」と「糖質制限」の2種類があります。
どちらが効果的に痩せられるのか?
実は両者はアプローチが異なるものの、根本的には摂取エネルギーと消費エネルギーのバランスに働きかける方法です。
それぞれの基本原理と体に起こる変化を理解して、自分に合った減量法を選びましょう。
カロリー制限と糖質制限の違い
カロリー制限は食事の総カロリーを抑える方法、糖質制限は食事中の**炭水化物(糖質)**を抑える方法です。
以下では、まずカロリー制限で体内で何が起こるか、そのメカニズムを解説し、続いて糖質制限のメカニズムを見ていきます。
その上で両者の効果の違いや、どちらを選ぶべきかのポイントについて述べ、最後に効率よく脂肪を燃やすための栄養面の注意点も紹介します。
カロリー制限のメカニズム
カロリー制限ダイエットの原則はシンプルで、摂取カロリーを消費カロリーよりも少なくすることです。
いわゆるカロリー収支をマイナスにすることで体重を減らそうという考え方です。
エネルギーが不足すると、体は不足分を補うために蓄えていたエネルギーを使い始めます。
まず肝臓や筋肉に蓄えられたグリコーゲン(糖の貯蔵エネルギー)が分解されてエネルギーとして使われます。
体重が落ちるのはまず水分から
グリコーゲンは水分と結合して蓄えられているため、これが消費されるときには水分も一緒に失われます。
そのためダイエット開始直後は水分減少によって体重がスッと落ちることがあります。
グリコーゲンを使い切った後は、体脂肪が分解されてエネルギーに充てられ始めます。
このようにカロリー制限では最終的に脂肪燃焼が起こるものの、食事からある程度の糖質を摂っている場合はインスリン(血糖を下げるホルモン)の分泌も起こります。
インスリン分泌は脂肪分解を阻害する
インスリンには脂肪の分解を抑える作用があるため、インスリンが高い状態では脂肪が燃えにくくなることが知られています。
つまりカロリー制限では糖質も摂取するぶん、脂肪燃焼のペースはゆるやかになりやすいのです。
それでもカロリー収支がマイナスであれば徐々に脂肪は減っていきます。
さらにカロリー制限では、筋肉も分解されやすいリスクがあります。
エネルギー不足が続くと、体は筋肉を分解してアミノ酸(タンパク質の構成要素)から糖を作り出し、エネルギー源にすることがあります。
特に極端なカロリー不足やタンパク質不足の状態では、身体が飢餓状態と判断して筋肉を削ってでも生命維持に必要なエネルギーを確保しようとするのです。
筋肉量が減ってしまうと基礎代謝(何もしなくても消費するエネルギー)が下がり、エネルギー消費が落ちて痩せにくい体になってしまいます。
その結果、減量の停滞やリバウンドのリスクも高まるので、カロリー制限を行う際は筋肉を維持する工夫(十分なタンパク質摂取や筋トレ)が重要になります。
糖質制限のメカニズム
一方、糖質制限ダイエットでは主に炭水化物(ご飯、パン、麺類、砂糖など)を大幅にカットします。
そうすると食後のインスリン分泌が抑えられ、体脂肪の分解・燃焼が活性化しやすい状態になります。
インスリンが低い状態では体は脂肪をエネルギー源としてどんどん使いやすくなるため、脂肪燃焼エンジンに火がつきやすいわけですね。
糖質制限によって血糖値の急上昇が起こりにくくなるため、結果的に血糖値が安定して空腹感が和らぐ効果も期待できます。
脂肪燃焼にはビタミン・ミネラルも重要
ダイエットというと糖質や脂質の量ばかり気にしがちですが、実はビタミンやミネラルなどの微量栄養素も脂肪燃焼に重要な役割を担っています。
これらは体内の代謝(エネルギー産生)の潤滑油のような存在で、十分にないと脂肪を燃やす生化学反応がスムーズに進まなくなってしまうのです。
特に**ファスティング(断食)**のように食事量を大きく減らす場合、こうしたビタミン・ミネラルの不足に注意しなければなりません。
その手段の一つとして、**「EAT HACK(イートハック)」**のようなファスティング専用プロテインを活用する方法もあります。
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自分に合ったペースで無理なく継続することで、体は少しずつ変わっていきます。
今日紹介したポイントを参考に、楽しみながら長続きできる方法でダイエットに取り組んでみてくださいね。