僕が否定をしない理由。
昔の僕は、かなり“理論で殴るタイプ”でした(笑)
生理学を学んで、
栄養学を学んで、
エビデンスを読んで。
すると、ある瞬間から
「人間の身体って、こういう仕組みなんだ」
という感覚が強くなってきます。
そして厄介なのが、
そこで“万能感”を持ち始めることなんですよね。
糖質制限がいい。
脂質代謝がどう。
血糖値がどう。
ホルモンがどう。
もちろん、それ自体は悪いことじゃない。
むしろ勉強することは大事だし、
知識によって救われる人も沢山いる。
でも、人間って、
そんな単純じゃない。
クライアントさんと関わっていると、
本当にいろんな背景があります。
過去のトラウマ。
家庭環境。
仕事のストレス。
睡眠。
経済状況。
孤独感。
生活リズム。
性格。
人間関係。
同じ「食べ過ぎ」という行動でも、
その奥にある理由が全然違う。
なのに、
理論だけに寄りすぎると、
「なんで出来ないの?」
「これは理論的に正しいのに」
「守れないのは本人の問題では?」
みたいな思考になっていく。
これ、昔の僕も結構ありました。
でも今は、
それってすごく危険だと思っています。
人間って、
そんなに綺麗に理論通り動かない。
だから僕は、
“否定をしない”ことを大事にしています。
糖質制限が好きなら、
それは全然いい。
でも、
糖質制限をやらない人を見下し始めたら、
それはもう健康ではないと思う。
逆に、
糖質を食べながら元気な人もいる。
朝ごはんを食べた方が調子いい人もいる。
運動がストレスになる人もいる。
「自分に合っていた」
と、
「全員に当てはまる」
は全然違う。
ここを混同すると、
人への解像度が一気に下がる。
僕は、
人の魅力って、
“受け入れる度量”に出ると思っています。
知識量ではなくて、
「相手の背景を想像できるか」。
ここがすごく大事。
人間を作っているのって、
単一の理論じゃない。
遺伝も、
環境も、
感情も、
習慣も、
経験も、
全部絡み合っている。
だから、
「自分が正しい」
なんて、
絶対に思っちゃいけない。
むしろ、
学べば学ぶほど、
人間って分からなくなる。
でも、
その“分からなさ”を受け入れられる人の方が、
最終的に人として魅力的なんじゃないかなと思っています。








