
🍚 朝ごはんを食べないと糖尿病になる?その“数字の裏側”を冷静に見る
こんにちは、三浦です。
今日は「朝ごはんと糖尿病の関係」について、最近読んだフランスの研究がとても興味深かったので、その内容と“数字のインパクトの正体”を解説したいと思います。
☕ こんな研究がありました
フランスの10万人以上を対象にした調査で、
「朝食を午前9時以降に食べる人は、午前8時より前に食べる人に比べて糖尿病のリスクが59%高い」
という結果が出たそうです。
…59%!?
なんだかものすごく危険な感じがしますよね。
「えっ…私、朝ギリギリまで寝てて9時過ぎてから食べてるけど…」と不安になった人もいるかもしれません。
でも、この「59%」という数字、実は落ち着いて見てみると、そんなに極端な話ではないんです。
🔢 59%増って実際どれくらい?
この「59%リスク増」は相対リスクと呼ばれるもので、比率だけを示す指標です。
● 具体例で考えてみましょう:
仮に「朝8時前に朝食を食べている人の糖尿病発症率が5%」だとします。
すると「59%増」というのは、
5% × 1.59 ≒ 7.95%
つまり、約8%になるということ。
差としては**+3%くらい**なんです。
⚖️ 数字のインパクトに騙されない
ここが重要です。
・相対リスク(59%増) → インパクトが大きく見える
・絶対リスク(5%→8%) → 冷静に見ると「そこまで大差ではない」
統計の世界では「p値が有意(p < 0.05)」であっても、
その差が**実生活で本当に大きな意味があるか(臨床的意義)**は、また別の話なんです。
🧠 「数字の裏」をどう読むべきか?
研究では、たとえば遺伝、生活リズム、運動習慣なども一緒にデータとして集められていますが、
実際にはそれらが複雑に絡み合っていて、完全に切り分けることは難しいです。
研究者たちは「統計モデル」で調整をして、
・年齢
・BMI(体格)
・喫煙・飲酒
・睡眠時間
・家族歴 など
の影響をなるべく除いて比較しようとしますが、それでも因果関係を断定することはできません。
つまり、この研究は「傾向(相関)はあるけど、必ずそうなるとは言えない」というものです。
✅ 結局、朝ごはんは食べたほうがいいの?
必ずしも「朝ごはんを食べない=糖尿病になる」わけではありません。
ただし、
・血糖値の安定
・過食の防止
・集中力の維持
・ホルモンの調整(特にインスリンやコルチゾール)
などを考えると、朝ごはんは“代謝のスタートスイッチ”として大切なのは間違いありません。
📌 三浦の結論:数字にビビらず、生活全体を見よう
今回のような統計的な研究を見るときに大切なのは:
・数字の大きさに惑わされず
・「相対リスク」と「絶対リスク」を分けて考える
・自分の体調・生活リズム・習慣をトータルで見る
という冷静な視点です。
☀ 最後に
朝ごはんを食べる・食べないの話は「1つの習慣」に過ぎません。
それよりも、毎日どう生きているかの積み重ねの方が、はるかに健康に影響します。
数字や研究結果を読み解く力を、ちょっとずつ身につけていきましょう。
それが、自分の体と仲良くなる第一歩です。
興味深かった方へ
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三浦がお返事します☺️