
現代人の食生活は想像以上に不適切である
健康診断で「血糖値が高めですね」「中性脂肪に注意してください」と言われたことはありませんか?
多くの人は「年齢のせいかな」と受け止めがちですが、実はその背景には 現代人の食生活の乱れ が深く関わっています。
インスリンは代謝の“要”となるホルモン
血液中の糖を細胞に届ける役目を担うのが インスリン。
これは血糖値を下げられる唯一のホルモンであり、代謝をコントロールする上で非常に重要です。
・血液中のブドウ糖を筋肉や脂肪細胞に取り込む
・エネルギーが余れば脂肪として蓄える
・脂肪の分解を抑える
・筋肉や臓器の修復を促す
インスリンはまさに「栄養の交通整理役」ですが、乱れた食生活が続くとオーバーワークになり、やがて インスリン抵抗性 を生みます。
その結果、血糖値が下がりにくくなり、中性脂肪やコレステロールも血液に余るようになるのです。
現代人の食習慣が抱える問題
私たちの身近にある食べ物は、糖質と脂質の過剰供給にあふれています。
・朝は菓子パンや甘いコーヒー
・昼は外食で丼ものやラーメン
・夜はコンビニ弁当や揚げ物にアルコール
こうした食生活を何気なく続けていると、気づかないうちに必要以上の栄養を摂取し、インスリンに大きな負担をかけます。
その結果、血液検査の数値が悪化し、「生活習慣病予備軍」へとまっしぐら。
これは一時的な食べすぎではなく、**現代人の生活そのものに根付いた“構造的な問題”**なのです。
改善のために大切なこと
生活習慣病を防ぎ、改善するにはまず 「自分の食生活は想像以上に不適切かもしれない」 と受け止めることが出発点です。
その上で、
・糖質を摂りすぎない(特に精製された白米・パン・砂糖)
・GI値の低い食品を選ぶ
・食後に軽い運動を取り入れる
・睡眠不足やストレスを減らし、ホルモンバランスを整える
こうした工夫を積み重ねることで、インスリンの働きがスムーズになり、血液検査の数値も改善しやすくなります。
まとめ
生活習慣病は「年齢のせい」でも「遺伝のせい」でもなく、インスリンの過労と不適切な食生活の積み重ねから生まれることが多いものです。
だからこそ、薬や治療に頼る前に、まずは自分の食習慣を正直に振り返り、改善を検討することが必要です。
現代人の食生活は想像以上に不適切──。
その事実を受け止め、インスリンを味方につける生活こそが、健康を取り戻す最も現実的で根本的な方法なのです。