【必読】健康法としてGOODなケトジェニック。
ケトジェニックダイエットって、単に「痩せるための方法」って思ってる人、多い。
でも実は、短期間でもやると健康面でもメリットがめちゃくちゃあります。
今日はそのやり方と、どんな健康効果が期待できるかを、初心者にもわかりやすく説明。
PFCバランスを意識しよう
ケトジェニックダイエットでは、PFCバランス(タンパク質:脂質:炭水化物の割合)を「2:7:1」の割合に設計するのが基本。ただし、ここで注意点がある。
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脂質の割合について
ルール上は「脂質70%」が目標だけど、無理にこの数字にこだわるとカロリーオーバーになりがち。
たとえば、バターやオイルを過剰に摂取すると、必要以上にカロリーを取ってしまう可能性がある。
僕の意見としては、脂質を「抜きすぎない」くらいの感覚でやれば十分。あまり細かく考えすぎず、糖質を抑えることに集中する方が続けやすい。
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タンパク質の重要性
ケトジェニックでは筋肉を維持するために、適度なタンパク質摂取が欠かせない。
過剰になると糖新生(タンパク質が糖に変わる現象)が起きやすいので、肉や魚を中心に適量を意識すること。
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炭水化物は最低限に
炭水化物は極力控えて、糖質を1日20〜30g以下に抑えるのが目安。この範囲内で調整。
ケトジェニックは完璧にやろうとするとストレスになることもあるから、無理なく実践できる範囲でPFCバランスを意識してみるのがコツ。
ケトジェニックダイエットの基本的なやり方
ケトジェニックの基本は、糖質を徹底的にカットして脂質をメインのエネルギー源にすること。
こうすることで、体がエネルギーを作る仕組みを「糖」から「脂肪」に切り替えるんだ。具体的にはこんな感じ。
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食べてOKなもの
肉、魚、卵、チーズ
アボカド、ナッツ、ココナッツオイル
MCTオイル(中鎖脂肪酸油。脂肪をケトン体に変換しやすくするため、特に推奨)
葉物野菜(ブロッコリーやほうれん草など) -
控えるべきもの
ごはん、パン、麺類(糖質高めの炭水化物全般)
フルーツ(特に甘いもの)
お菓子やジュース
脂質をしっかり摂って、糖質をぐっと抑える。これだけで、体が脂肪をエネルギーに変える「ケトーシス」状態に入る。
絶対に守るべきこと
:糖質量のチェック
ケトジェニックダイエットを成功させるために、糖質量のチェックは絶対に必要。毎回の食材選びでこれを徹底しないと、知らない間に糖質を摂りすぎてしまうことがある。
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糖質量はどこで確認する?
食材のパッケージ裏面を見る。表示されている「炭水化物」の量がポイント。炭水化物の内訳は以下のようになる:-
炭水化物 = 糖質 + 食物繊維
このうち、ケトジェニックでは「糖質」のみを気にすればOK。食物繊維は体に吸収されないので気にしなくていい。
糖質量 = 炭水化物 - 食物繊維の計算で求められる。
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炭水化物 = 糖質 + 食物繊維
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例:食品のパッケージ表示が以下の場合
炭水化物:10g
食物繊維:4g
→ 糖質量 = 10g - 4g = 6g(これが摂取する糖質量)
糖質量を毎回確認することで、「知らずに糖質を摂る」というミスを防げる。
食物繊維は積極的に摂るべき
ケトジェニックでは糖質を抑える一方で、食物繊維はむしろ積極的に摂るべき。特に葉物野菜やアボカド、ナッツなどに含まれる食物繊維は腸内環境を整え、便秘の予防にも効果的。
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おすすめの食材
- アボカド(糖質が少なく食物繊維が豊富)
- ほうれん草、ケールなどの葉物野菜
- アーモンドやクルミなどのナッツ類
- きのこ類(ローカロリーで食物繊維が豊富)
糖質量を管理しながら、腸の健康も守るために食物繊維は欠かせない。
ケトジェニックの健康メリット
ただ痩せるだけじゃない。ケトジェニックにはこんな健康効果も期待できる。
1. 血糖値の安定
糖質をカットすると、血糖値が急上昇したり急降下したりしない。これがめちゃくちゃ大事で、血糖値が安定すると疲れにくくなるし、集中力も持続する。
2. インスリン感受性の改善
インスリン(血糖値を下げるホルモン)が過剰に働きすぎると、脂肪が溜まりやすい体になる。でも、ケトジェニックをするとインスリンの分泌が少なくなるから、体が効率よくエネルギーを使えるようになる。
3. 炎症の軽減
糖質が多い食生活だと体内で炎症が起こりやすい。でもケトジェニックで糖質を減らすと、炎症を引き起こす物質が減る。これが肌や関節、腸の調子を良くする理由でもある。
4. 脳のエネルギー効率が上がる
糖質をカットして脂肪から作られる「ケトン体」をエネルギーにすると、脳がスムーズに働く。仕事や勉強の集中力が上がったり、疲れにくくなったりする。
5. 食事への意識が高まる
ケトジェニックをやると、自然と「何を食べてるか」を考えるようになる。これが食生活全体の改善につながる。
短期間でも効果は十分!
「ケトジェニックってずっと続けなきゃ意味ない?」って思うかもしれないけど、短期間でも健康へのメリットは感じられる。例えば、1週間〜2週間だけやってみても、血糖値が安定したり、体脂肪が落ち始めたりする。
特にファスティング感覚でやると、体がリセットされるような感覚があるんだ。普段の食生活を見直すきっかけにもなるし、なんとなく「疲れやすいな」と思ってる人にはおすすめ。
ケトジェニックを健康のために取り入れる理由
痩せるためだけじゃなくて、体の中からスッキリしたい、調子を整えたいって人にはピッタリ。
短期間で始められるし、特別な準備も必要ない。まずは、次の食事から糖質を控えて脂質を増やしてみる。それだけで体が変わるのを感じられるはず。
ちょっと試してみるだけでも、自分の体の新しい可能性に気づけるよ。
参考文献
- Ludwig DS, et al. "Effects of a Low-Glycemic Load Diet on Body Weight and Hormonal Regulation of Appetite." JAMA (2007).
- Feinman RD, et al. "Dietary carbohydrate restriction as the first approach in diabetes management: Critical review and evidence base." Nutrition (2015).
- Paoli A, et al. "Ketogenic diet and microbial dysbiosis: a review on the interaction between ketosis and gut microbiota." BMC Medicine (2019).
- Newport MT, et al. "A new way to produce ketones in the body: Medium-chain triglycerides and ketogenic diet." Neurobiology of Aging (2015).
- Hall KD, et al. "Energy expenditure and body composition changes after an isocaloric ketogenic diet in overweight and obese men." American Journal of Clinical Nutrition (2016).