健康効果は自分の体のみ知る。
先日質問があった内容が興味深かったのでシェアします。
『藤本なおよさんというローカーボ料理研究家の方はバターは体に良い、と言っていて、サンフランシスコでエリート医師をしている津川友介先生は、バターは体にわるい。としている、三浦さんはどう思われますか?』
というのとです。
両方を良いとこどり
僕の結論は両方の良いとこどりをしちゃえ!という結論でして、まず両者は話をしている前提と主張と情報源が異なります。
藤本なおよさんはアトピーが治った自身の経験と、独学で学んだ自分の知識から『バターは体に良い』という結論を出されています。
一方、津川先生はバターに関するメタアナリシスの結果、14g以上の摂取するこどにわずかながら死亡率が上がると発信しています。(R,R2)
わずかながらと言う言葉
しかしデータを見ると『わずかなから』であって煙草のように『確実に悪い』というレベルではないです。
そして津川先生はバターはLDLコレステロールを上げる。って話をされてます。なので主張を噛み砕くと事実にすり替えると
- 『バターはコレステロールが増える』
- 『1日14gの摂取で死亡率がわずかながら上がる』
です。
また藤本さんの主張に戻ると『バターは体に良い』って話で、それは飽和脂肪酸が死亡率を高めるけど、体の炎症を抑えたりして色んな健康効果があるよ。って話です。
結論は個人の主張
で、これは両方事実なんですね。では何故このように意見が別れるかというと『0か1かの話』になっていて『あくまで結論は個人の主張だから』です。
今回のお二人の話を比較すると
- 10人中2人がAという食品を食べて死亡した。
- Aという食品を食べるとアトピーが治った。
という超簡潔な結論になるんですが、この簡易的な情報を見てどう判断しますか?という話なだけです。そう思いませんか?
前提も考えよう
あと前提として死ぬことを考えた上で情報収集しているのか?アトピーを治すことで情報収集しているのか?という観点からでも違いますよね。
死亡率っていうのはパワーワードなので、少しでも目に触れると『この食品は体に悪い』と思いがちなんですが、食品の良いところにも目を向けるのが大事。
なので僕の結論は1日14g未満のバターであればバターは体に良いことがあるんじゃないか?コレステロールの数値に注目しながら食べるようにしよう。
です。
(コレステロールは江部康二先生がいろいろブログ書いてるので読んでみてください。)
僕が思うに食品の評価って『栄養素』『過去の研究の統計』『味わい』『使いやすさ』『現在体調はどうなってるか?』からされると思っていて、なるべく避けてはいますが僕は加工食品を一概に止めるべきとは思っていません。
食事ってエンターテイメントの要素を持っているので其れを完全に無くして津川先生の考え方に100%沿うと多分、人生つまらなくなると思います。
だから自分が決断することが大事で。
重要なこと
- マクロ(統計的な情報)とミクロ(個人の体験談的な情報)両方の観点から考える。
- ネガティブなことであればポジティブに目を向けて、逆もまた然り。
- 主張を避けて事実を見つけるようにする。
の3点が大事かなーと思います。
この考え方って面倒くさいんですけど、健康って一生もので、健康を作るのは食べ物、食べ物を決めるのは自分なので生きていく上で必要なトレーニングなんじゃないかなぁ、と個人的には思ってます。
僕らは何を食べているか?
って蔑ろにされがちな考えではありますが、それに目を向けることで人生向上するのは間違い無いので、一度ぜひ考えてみてはいかがでしょうか?
人生楽しく、美味しい食生活にしましょー👍