エビデンスって何?
ダイエットや健康、栄養について関心がある方は聞いたことあると思います「エビデンス」って言葉。
でもイマイチ「エビデンスがわからない?」と言う方に向けてエビデンスって何なの?ってのを私見を織り交ぜて伝えさせていただきます。
素人ながらエビデンスを読んでいる三浦です。全然ペーぺーではありますが「読み方」くらいはわかってるので、その説明をします。
エビデンスとは
エビデンスは英語で直訳すると「証拠」になります。のでシンプルに主張に対する「根拠」ですね。「このお医者さんは何を根拠に主張をしているんだろう的な」
科学の世界で言えば「主張に対して根拠」ってのが絶対に求められ、自分の発する言葉に根拠を持たなければなりません。
僕の主張で言うと「糖質制限をする痩せる可能性が高い」と言う話だったり、まあいろいろ。
で、根拠ってのは色々あって
- Aさんが○○を食べたら肩こりが治った。
みたいな個人の体験談から
- 10000人を喫煙者と非喫煙者に分類し比較した結果、喫煙者の方が肺癌になる確率が200%高かった。
みたいな大規模の研究まで。
で、それを信用度レベルに整えると出てくる言葉が。
- システマティック・レビュー/メタアナリシス
- 1つ以上のランダム化比較試験
- 非ランダム化比較試験
- 分析疫学的研究(コホート研究や症例対照研究)
- 記述研究(症例報告や症例集積研究)
- 専門委員会や専門家個人の意見+
となります。
(上から順番に信頼度が高い)
専門家の意見とは
実は専門家が主張してることでも「個人の意見」の場合、科学的には信用が無いんです。
だから、乱暴に言うと、信用できなさそうな医師の言葉を聞くなら論文で確認する。ってのも一つの手です。
で、いくつかあるので噛み砕いて説明すると
観察研究と介入研究
「観察研究」ってのと「介入研究」がありまして、観察研究は経過観察を被験者の「自己申告」をもとに介入されます。
介入研究ってのは被験者の生活に介入をして研究されることです。
例えば観察研究は患者が「言ったことを其のまま情報とする」のスタンス。
介入研究ってのは「これを食べてください」みたいに食事を強制して経過を観察することです。
どっちが実験の質として高そうですか?多分、後者だと思います。
ランダム化比較試験
また、その2種類があった上で「ランダム化比較試験」ってのがあり、これは対象となる被験者をランダムに分けて研究する内容です。
研究を進めるにあたっては様々なバイアス「思い込み」がありまして、それを極力減らすためにランダムに被験者を分別すると言う研究です。
システマティックレビュー
で一番、信用度が高いのがシステマティックレビューで、これは「介入試験+ランダム化比較実験」の論文を複数、統計学的な専門手法を使い
さらに頭の良い人たちが分析すると言う手法です。なので統計的にこれが一番正しいと考えられています。
だからメタアナリシスって言葉をよく聞くと思います。
などなど世の中には「実験の種類」があって「質が異なる」と言う事実があります。
なので、書籍などの主張に一歩踏み込むときは「この主張はどの研究手法の根拠なんだろう?」みたいなのを考えると、情報の深掘りに面白味が生まれます。
エビデンスの罠
じゃあ「信用度の高いエビデンスが絶対に正しいの?」と言われると
正直「科学的に正しいけど、自分に合うかは別」と三浦は考えてまして、
そもそも研究って「統計」であるので100人中、100人にとっての正解ではない。
だから、エビデンス的に正しいからと実践した内容が合わないこともあります。
エビデンスとの付き合い方
超、三浦の私見になりますがエビデンスは超大事。説得力あるし。
ただエビデンスがあるから絶対に正解でもないし、不正解でもないとも思ってます。
自分の体のことは自分が一番知ってるので、エビデンスと個人の体験談を織り混ぜるのが一番良いと思います。お医者さんの話を尊重した上で。
以前も書きましたが、医師の方が言ってることも「事実」ではなく「主張」で根拠はだいたい「エビデンス」です。
なので専門家の方に知識量で勝つ、なんてことは必要ないけど、少しでも知識レベルを擦り合わせおくと良いかもしれません。
僕らにとって健康やダイエットは一生ものであるので「やるべきことは断定ではなく、吟味」です。
なので勉強し続けるのが一番大事で、それが1番の健康への投資になります。
それを持って人を論破するなんて論外で、自分の体のために「良い情報」を収集できるように頑張っていきましょー。
いかがでしたでしょうか?分かりにくかったらコメントで質問ください。
もっと噛み砕いて書きたいと思います。それでは本日は以上です!