ケトはカロリー計算不要論は嘘です。
ケトジェニックダイエットについて、「カロリー計算は不要」「糖質さえ減らせば勝手に痩せる」といった話をよく耳にします。
しかし、これは半分だけ正しくて、半分は誤解です。
確かに糖質を制限することで、初期のうちは体重が2〜3kgスッと落ちる人も多い。
この段階では、カロリーを細かく計算しなくても結果が出る人もいます。
けれども、誰にでもそれが当てはまるわけではありません。
一定期間を過ぎても体重が減らなくなる人もいます。
糖質制限で体重がすぐ落ちる理由
糖質を減らすと、筋肉や肝臓に貯蔵されているグリコーゲンが減ります。
グリコーゲンは水分と結びついているため、これが減ると体内の水分も一緒に抜ける。
つまり、ケトジェニック初期の体重減少の多くは脂肪ではなく水分の減少です。
そのため、初期に3kgほど落ちてからピタリと止まる人は、
「脂肪の燃焼」にまで至っていない可能性が高いのです。
インスリンとリポリシス(脂肪分解)の関係
ここで少し生理学的な話をします。
糖質制限をすると体重が落ちやすいもう一つの理由が、「インスリンの低下」です。
インスリンは血糖を下げるホルモンとして知られていますが、
実は脂肪を分解する酵素(ホルモン感受性リパーゼ)を抑制する働きがあります。
つまり、インスリンが高い状態では脂肪分解(リポリシス)が起こりにくくなるのです。
糖質を減らすことでインスリン分泌が下がり、脂肪の分解が進みやすくなる。
これが、糖質制限の“代謝的メリット”のひとつです。
しかし、ここにも落とし穴があります。
インスリンが低くても、カロリーを摂りすぎれば脂肪は減りません。
脂肪を分解しやすい環境が整っても、
摂取カロリーが消費を上回れば、当然そのエネルギーは再び脂肪として蓄積されていきます。
結局、体脂肪を減らすにはカロリー収支が関係する
糖質制限をしていても、脂肪やタンパク質を摂りすぎればカロリーオーバーになります。
人間の消費カロリーは厳密に計算できませんが、
体重が減らない=摂取カロリーが消費カロリーを上回っている
という物理的な原理は変わりません。
「ケトで痩せない人」が見直すべき2つのポイント
1. カロリーの再確認
ナッツやチーズ、オイルなど、ケト中に摂りやすい食品は高カロリーです。
糖質を控えていても、脂質を摂りすぎると結果的にカロリーオーバーになります。
ざっくりでも良いので、摂取カロリーを確認してみましょう。
2. 脂肪を分解する力(代謝)の不足
ケトジェニックでは、脂肪を「燃やす」代謝経路を活性化する必要があります。
特にビタミンB群は脂肪をエネルギーに変えるために欠かせません。
体重が落ちにくい人は、栄養不足が代謝のブレーキになっている可能性もあります。
脂肪をエネルギーに変えるために
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ケトジェニック中の“燃焼効率”を高めたい人におすすめです。
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ケトジェニックは「糖質制限」という強力な手段ですが、
脂肪を減らすにはカロリーの収支と代謝の両輪が必要です。
「食べていないのに痩せない」時こそ、
インスリン・代謝・カロリーのバランスを一度見直してみてください。







