ダイエットの話になるんだけど、僕がやりたいのは「ダイエットの話」じゃない。
現代芸術家として活躍されている松岡智子さんと、ケトジェニックを中心にいろいろ話しました。
話題としては、
食事、糖質、脂質、ケトジェニック、体調の変化。
どう見ても「ダイエットの話」です。
でも、話していてずっと感じていたのは、
これは体重を落とすための話ではないな、ということでした。
松岡さんの話は、
「何キロ痩せたか」ではなく、
思考のキレがどう変わったか
クリエイティブの出力がどう変わったか
人生の満足度がどう変わったか
という話だったからです。
松岡智子さんについて
今回話した松岡さんは、現代アートの分野で活動されているアーティストです。
いわゆる
「美大を出て、最初からアート一本」
というタイプではありません。
もともとは理系出身で、大学・大学院では研究に携わり、認知症治療薬の研究にも関わっていたバックグラウンドを持っています。その後、外資系コンサル、ベンチャー、暗号資産領域などを経て、最終的にアートという表現手段に行き着いたという、かなり異色の経歴の方です。
現在はアーティストとして独立し、
・企業とのコラボレーション
・ブランドや経営者の思想をアートとして翻訳する仕事
・展示や空間演出
などを行っていて、実際に赤坂のビズタワーのエントランスに作品が展示されるなど、アートを「仕事」として成立させています。
松岡さんの特徴は、
アートを感覚や勢いだけで語らないところ。
研究・ビジネスを通ってきているので、
「なぜそう感じるのか」
「なぜその表現になるのか」
を、ちゃんと言語化できる。
そのうえで最終的なアウトプットは論文ではなく作品になる。
このバランス感覚が、話していて本当に面白い人です。
松岡さんの活動や作品はこちら。
https://www.instagram.com/tomocol_art/
食を変えたら、体重より先に「出力」が変わる
松岡さんの話で印象的だったのは、
食生活を変えたことで、
・ブレインフォグが抜けた
・五感が鋭くなった
・思考のキレが変わった
・クリエイティブの出力が上がった
という実感を、かなり具体的に語ってくれたことです。
これは「ダイエットの成功体験」というより、
人間の出力が変わった体験に近い。
本人の中では、
体重が落ちたことよりも、
人生の満足度が上がったことの方が大きい。
この感覚、僕自身もかなり共感があります。
パフォーマンスを上げたいなら、食を雑にするなよ問題
ここはちょっと厳しめの話になりますが。
仕事ができるようになりたい
売れるようになりたい
パフォーマンスを上げたい
こう言う人は多いです。
でも、その一方で
食が雑すぎる人も本当に多い。
寝不足
コンビニ飯
酒多め
で、人生の出力を上げたい、は構造的に無理です。
これは意志の強さの話ではなく、
設計の話。
体も脳も、
入れたものでしか動かない。
食が雑だと、
思考もメンタルも出力も、だいたい雑になります。
僕は「ダイエット」が好きなんじゃない
ここはよく誤解されるところですが、
僕は「痩せさせたい人」ではありません。
僕が好きなのは、
・体の中で何が起きているか
・なぜその反応が起きるのか
・その条件だと、なぜ脂肪が落ちるのか
という道筋のある話です。
結果として脂肪が落ちることは多い。
でもそれは副産物。
ただ、この話をすると
世の中の仕組み的に「ダイエット発信者」というラベルが貼られる。
わかりやすいから。
でも、そのラベルの中には
正直かなり微妙な情報も混ざっている。
オイコス食べたら太る、みたいな話が成立する世界なので、
その棚に一緒に並べられるのは、まあまあしんどいです。
科学とSNSの間には、どうしても溝がある
研究者の話は、正しいけど伝わらない。
インフルエンサーの話は、浅いけど伝わる。
どちらが正しいという話ではなく、構造の問題。
僕がやりたいのは、
・論理はちゃんと踏む
・でも、わかる言葉に翻訳する
・ただし、宗教にはしない
という、かなりめんどくさいポジションです。
敵も増えるし、誤解もされやすい。
でも、ここが一番面白い。
ダイエットは目的じゃなく、結果
ダイエットという言葉は強い。
痩せる
落ちる
減る
わかりやすい。
でも本当は、
・エネルギーがちゃんと生まれる
・疲れづらくなる
・メンタルが整う
・頭がクリアになる
・出力が上がる
こっちが本体。
脂肪が落ちるのは、
その結果として起きることが多いだけです。
まとめ
ダイエットの話になる。
でも僕がやりたいのは、ダイエットの話じゃない。
体の仕組みを理解して、
自分で自分を調整できる人を増やすこと。
それができると、
体脂肪だけじゃなく、
人生の迷子率も下がる。
松岡さんとの会話は、
そのことを改めて実感させてくれる、すごく良い時間でした。
これからも、
ダイエットの話に見えながら、
ダイエットの話じゃないことを、ちゃんと話していきます。







