現代人は糖質との距離感がバグっているという話。その理由とは?
いきなりですが、
現代人、糖質との距離感が完全にバグっています。
糖質は太る
糖質は悪
糖質は控えるべき
この認識自体は、半分正解です。
でも問題は、その捉え方と使い方。
極端に怖がるか、
何も考えず毎日大量に摂るか。
ほとんどの人が、このどちらかに偏っています。
その結果、
・なぜか痩せない
・食欲が乱れる
・疲れやすい
・集中力が続かない
こうした不調が「普通」になっている。
本来、人間と糖質の関係はもっと淡白だった
まず、前提の整理から。
人類史の大半において、糖質は
常に手に入る主食ではありませんでした。
・狩りが中心
・食べられても季節の果物や根菜
・食べられない日も普通
つまり糖質は
「いつでも食べるもの」ではなく
「たまに手に入るエネルギー」。
だから体は、
・糖質があれば使う
・なければ脂肪を燃やす
という切り替え前提の設計になっています。
現代は糖質が“24時間営業”になった
一方、現代。
朝:パンやシリアル
昼:定食・丼・麺
間食:甘い飲み物やお菓子
夜:白米+おかず
さらに加工食品に隠れ糖質
糖質が、一日中ずっと体に流れ続けている状態です。
しかも、
・安い
・美味しい
・脳が喜ぶ
・疲れているほど欲しくなる
この条件が揃っている。
結果どうなるか。
体が糖質以外を使う能力を忘れる。
「糖質が悪い」のではなく「近すぎる」
ここが一番大事なポイントです。
糖質が悪いから太る、のではありません。
糖質と常に一緒にいるから太る。
糖質がずっと入ってくると、
・インスリンが出続ける
・脂肪が使われない
・食欲の制御が効かない
・眠気・だるさが出る
これが通常運転になります。
そして、
「ちゃんと食べてないのに太る」
「甘いものが止まらない」
「我慢してるのに痩せない」
というループに入る。
「お米を食べないと痩せない」という話が暴走している
ここで、よく聞く話。
「お米を食べないと痩せないよ」
「糖質制限は危険だよ」
この話、条件次第では正しいです。
でも重要なのは前提。
すでに、
・毎食お米
・間食も糖質
・夜も炭水化物
という糖質過多の人に、
「お米をちゃんと食べよう」と言えばどうなるか。
当然、さらに食べ過ぎて痩せません。
この話は、
・食事量が少なすぎる人
・過剰な制限をしている人
向けの話であって、
全員に当てはめるものではない。
糖質制限へのアレルギー反応が強すぎる
もうひとつ問題があります。
糖質制限という言葉への過剰反応。
・体に悪い
・続かない
・ストレスが溜まる
でもよく考えると、
「運動はしたくない」
「生活は変えたくない」
「食べたいものも我慢したくない」
それなのに、
「食事を調整するのは体に悪い」
という、よくわからない理屈が働いている。
一番変えやすく、
一番即効性があるのが食事なのに。
企業側から見ても、糖質は“売りやすい”
少し裏側の話をします。
僕は実際に、健康食品の販売や商品開発をやってきました。
断言します。
たんぱく質や脂質をしっかり摂れる商品は、めちゃくちゃ高くなる。
・原料が高い
・管理が難しい
・品質を保つコストがかかる
一方で、
・糖質
・小麦
・砂糖
・調味料
これらは、
・安い
・美味しい
・誰でも受け入れやすい
つまり、圧倒的に売りやすい。
現代社会は“糖質が増える構造”になっている
これは意志の問題ではありません。
・低価格
・高嗜好性
・マーケティングしやすい
何も考えなければ、
糖質摂取量が増えて当然。
この環境で、
「糖質との距離感を考えなくていい」
という方が、逆に不自然です。
糖質との距離感を考えないのは、社会的なバグ
糖質が悪いわけでも、
お米が悪いわけでもない。
でも、
・今どれくらい摂っているのか
・本当に必要なのか
・一度減らす選択肢はあり得ないのか
これを考えずに、
「糖質制限は危険」
と反射的に拒否する。
これはもう、
社会的な思考停止だと僕は思っています。
だから、まず“距離を取る”という設計をする
必要なのは、正解探しではありません。
・一度、糖質と距離を取る
・食欲を整える
・脂肪が使える状態に戻す
この状態になってはじめて、
「自分にとっての適量」
が見えてくる。
だから僕は、
この考え方をベースに
EATHACKを作って、販売しています。
無理に我慢するためではなく、
糖質に振り回されない体に戻すためのツールとして。
▼ 断食・食事リセットの入口として使っています
https://miuratakuya.store/products/eat-hack
糖質は敵じゃない。
でも、近すぎると厄介。
現代人に必要なのは、
制限でも我慢でもなく、
関係性の再設計。
今日はそんな話でした。







