「運動すると疲れる」は、実は一番もったいない誤解
「運動すると疲れるから、できるだけ動かないようにしてます」
ダイエット相談をしていると、かなりの確率でこの言葉を聞きます。
気持ちはわかります。運動した直後は、確かに疲れますから。
でも、これって実は短期の感覚だけを切り取った、かなり危険な思い込みなんですよね。
実は逆。運動するから「疲れにくく」なる
結論から言うと、
運動するから疲れなくなる。
これが身体の仕組みとしては正解です。
なぜかというと、運動をすると
・エネルギーを作る力(ミトコンドリア)が増える
・血流が良くなる
・筋肉が「エネルギーを使える状態」を維持できる
こういう変化が起きます。
結果どうなるかというと、
日常生活での“ちょっとした動き”が疲れなくなるんです。
階段を上る
少し早歩きする
買い物で長く立つ
こういう場面で「なんかしんどい…」と感じにくくなります。
疲れやすい原因は「運動不足」よりも「体脂肪」
ここで、もう一つあまり知られていない事実があります。
太っているから、疲れやすくなる。
これは精神論ではなく、かなり物理的な話です。
体脂肪が多い状態というのは、
・常に重りを背負って生活している
・血糖値が乱れやすい
・炎症が起きやすい
という状態。
つまり、
何もしていなくても、身体にとってはハードモードなんです。
「最近すぐ疲れるんですよね…」
という人ほど、よく話を聞くと運動量が少なく、体脂肪も多い。
これは本当によくあるパターンです。
「疲れるから運動しない」は悪循環の入口
疲れる
↓
運動しない
↓
筋肉が減る
↓
さらに疲れやすくなる
↓
もっと動けなくなる
このループ、かなり強力です。
逆に言うと、
・少し動く
・少し筋肉を使う
・代謝が上がる
・疲れにくくなる
という逆回転を起こせれば、体はちゃんと変わります。
ハードな運動は不要。まずは「疲れない体」を作る
ここで誤解してほしくないのは、
・ジムに通え
・毎日ランニングしろ
という話ではありません。
むしろ、
「筋肉を増やす」より「減らさない」意識の方が大事。
・軽いスクワット
・家での自重トレ
・少し意識した歩行
これだけでも、体はちゃんと反応します。
まとめ:運動は「体力を削る行為」じゃない
運動は、
・疲れる原因
ではなく
・疲れにくい体を作る手段
です。
そして、
疲れやすさの正体は「年齢」よりも「体脂肪と運動不足」。
もし最近、
「なんかずっとだるい」
「昔より疲れやすい」
そう感じているなら、
休むより先に、少しだけ動くことを選んでみてください。
体は、思っているより素直です。







