便秘問題「毎日出す」より「快適である」ことが大事な理由
いきなりですが、
毎日お通じがないと不健康だと思っていませんか?
実はこれ、多くの人が信じている“思い込み”です。
今日は少し意外かもしれないですが、
便秘についての考え方を一度リセットしてみたいと思います。
便秘=出ない、ではない
「便秘」と聞くと、
・何日も出ていない
・毎日出ない
・出ないと体に悪そう
こんなイメージを持つ人が多いと思います。
でも本当に大事なのは、
排便の回数ではなく、体がどう感じているかです。
・お腹が張っていないか
・苦しさや痛みがないか
・食欲や体調が落ちていないか
ここに問題がなければ、
排便が毎日なくても医学的に問題にならないケースは普通にあります。
そもそも便は「食べカス」だけではない
便=食べたものの残りカス
そう思われがちですが、実はそれだけではありません。
便の中身は、
・消化されなかった食物繊維
・腸内細菌の死骸
・腸の粘膜の剥がれ落ちたもの
・胆汁由来の老廃物
こういったものの集合体です。
つまり、
食事量が少ない、食物繊維が少ない場合、
そもそも便の材料自体が少ないということが起こります。
排便が少ないのは、体がうまく働いているサインかもしれない
例えば、
・食事量が控えめ
・糖質制限やファスティングをしている
・加工食品が少なく、消化がスムーズ
こういった食生活では、
腸は静かに、効率よく働きます。
その結果、
・便の量が少ない
・排便の間隔が空く
ということが起こります。
このとき、
・お腹が張らない
・不快感がない
・体調が良い
のであれば、
「出ない=悪」と決めつける必要はありません。
むしろ、
「ちゃんと使い切れている」状態とも言えます。
本当に気をつけるべきは「不快なのに我慢している状態」
注意してほしいのはここです。
・お腹が常に張っている
・ガスが溜まって苦しい
・排便がストレスになっている
この状態なら、
たとえ毎日出ていても「便秘的」と言えます。
逆に、
・2〜3日に1回でも
・張りや痛みがなく
・食欲も体調も安定している
この状態なら、
無理に出そうとする必要はありません。
「毎日出す」より「快適である」こと
便秘問題で一番ややこしいのは、
数字や回数に振り回されることだと思っています。
・毎日出ているのに体調が悪い
・出ないことが不安で余計に調子を崩す
こういうケースは本当によくあります。
体は、
カレンダーよりも、
回数よりも、
感覚を基準にしたほうがうまく回ることが多い。
まとめ
今日の結論です。
・便秘は「回数」ではなく「状態」で判断する
・排便が毎日なくても問題ない人は普通にいる
・食事内容によって排便頻度は大きく変わる
・「快適である」ことが何より大事
世の中には
「毎日出さなきゃダメ」という謎ルールがたくさんありますが、
体はもっと合理的です。
数字よりも、
不安よりも、
今の自分が快適かどうか。
それを一度、基準にしてみてください。








