MOVEHACKのこだわりを伝えます。靴底の開発に1年半かかった話。
こんにちは、ミウラタクヤ商店の三浦です。
今日は、僕が開発したベアフットシューズ「MOVEHACK」のこだわりについて、少しお話しさせてください。
最近、MOVEHACKの製造パートナーと、ほぼ毎日のようにコミュニケーションを取っています。
次のスニーカーの開発や、新しい素材の検討など、いろいろな話をしているのですが、その中でひとつ気づいたことがあります。
なぜ僕は、こんなにも自分が作ったMOVEHACKという靴が好きなのか?
何十足ものベアフットシューズを買って、いろいろ試してきた僕ですが、今は自分が作ったMOVEHACKが一番好きです。
もちろん、自分の商品だからという理由もあると思います。
でも、それだけじゃない。
その理由が、製造パートナーから聞いた「靴底の開発ストーリー」に詰まっていました。
靴底5mmを実現するまでに、1年半。
MOVEHACKの特徴のひとつが、靴底5mmという薄さです。
一般的なスニーカーと比べると、かなり薄い。
この薄さによって、地面の感覚が足に伝わりやすく、足本来の動きを意識しやすい設計になっています。
ただ、薄い靴底を作ること自体は、それほど難しくないそうです。
本当に難しいのは「薄いのに丈夫」という矛盾を実現すること。
薄くすると、耐久性が落ちる。
耐久性を上げようとすると、硬くなって曲がりにくくなる。
製造パートナーも、最初は一般的なゴム素材をいくつも試したそうですが、硬すぎたり、街中のアスファルトで摩耗しやすかったり、なかなか納得できるものができなかったそうです。
原材料の配合から、何十回も試作を繰り返した。
そこで製造パートナーが取り組んだのが、ゴム素材そのものの開発です。
天然ゴムと合成ゴムの配合比率を変えたり、カーボンブラックという補強材を加えたり。
さらには、ゴムの硬さを示す「ショアA硬度」という指標まで調整しながら、何十回も試作を繰り返したそうです。
目指したのは、薄くて、柔らかくて、曲がりやすくて、それでいて摩耗しにくい靴底。
言葉にすると簡単ですが、実現するのは相当難しい。
最終的に、独自配合のラバー素材にたどり着いたそうです。
さらに、靴底の溝には、動物が地面を捉える仕組みから着想を得たパターンを採用しています。
薄さを維持しながら、地面をグリップすることまで考えられている。
この開発に、約1年半かかったそうです。
しかも、世界中のベアフットシューズブランドや実際のユーザーからフィードバックを集め、摩耗の仕方や履き心地などを改善し続けてきたとのこと。
僕はこの話を聞いて、めちゃくちゃ感動しました。
ベアフットシューズなら、何でも同じではない。
僕自身、これまで何十足も靴を購入してきました。
有名なベアフットシューズも履きましたし、安価なものも試してきました。
そこで感じるのは、同じベアフットシューズというカテゴリーでも、履き心地が全然違うということです。
製造パートナーによると、市場にはベアフットシューズの形をしていても、コストを抑えるためにゴム以外の安価な素材を靴底に使っている商品もあるそうです。
もちろん、安い靴が悪いという話ではありません。
ただ、見た目が似ているからといって、素材や設計まで同じとは限らない。
僕は今回、改めてそのことを実感しました。
僕がMOVEHACKを一番好きな理由。
MOVEHACKは、単に裸足に近い感覚を楽しむためだけの靴ではありません。
僕が目指しているのは、
「運動不足だから、せめて歩くを足トレに。」
という新しい習慣です。
クッションで足を守ることだけを考えるのではなく、足が自然に動く余地を残して、日常の歩行をもっと身体を使う時間にしたい。
その思想を形にするためには、靴底の薄さも、柔軟性も、素材も大切です。
そして今回、製造パートナーがその靴底を作るために1年半もの試行錯誤をしていたことを知りました。
なんというか、僕が気に入っていた履き心地には、ちゃんと理由があったんだなと。
実際、僕は今、ほぼ毎日のようにMOVEHACKを履いています。
歩いていて地面の感覚が伝わってくることも、足の動きに合わせて靴底が曲がることも、すごく気に入っています。
何十足も試してきたからこそ、今のMOVEHACKが一番好きだと自信を持って言えます。
これからも、もっといい靴を作りたい。
今も製造パートナーと、新しいMOVEHACKの開発について話し合っています。
新しいデザインや、雨の日にも履ける靴、夏に快適に履ける靴など、いろいろな可能性を考えています。
ただ、どんな靴を作るとしても、今回聞いたような素材へのこだわりは大切にしていきたいです。
商品って、完成品だけを見ると、その裏側にある苦労はなかなか伝わりません。
でも、僕はこういうストーリーがものすごく好きです。
ただ靴を仕入れて販売するのではなく、製造する人たちが何を考えて、どんな課題を乗り越えてきたのか。
そこまで理解したうえで、お客様に届けたい。
自分が一番好きな靴を、自分のお店で販売できる。
これって、商売をしている人間として、めちゃくちゃ幸せなことだと思っています。
まだまだ改善したいところもありますし、MOVEHACKはこれからもっと進化させていきます。
でも、今のMOVEHACKも本当に気に入っています。
ぜひ一度、履いてみてほしいです。
ミウラタクヤ商店
三浦卓也








